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[書籍] 仕事は5年でやめなさい。

 

おすすめ文

【内容】
帯には、以下のように書かれている。
・日本を飛び出し、タリーズ、そして全米2位のサンドイッチチェーン「クイズノス」の世界展開へ。
人生の「持ち時間」は案外少ない」。タリーズコーヒーをたったひとりで日本に根付かせたあの伝説の経営者が、初めて明かす仕事術。人生を切り拓く「松田式・目的達成プログラム」とは?
以下に、各章毎の内容、印象に残った点を挙げる。


プロローグ
・人がある段階を通過するのは、もちろん個人差はあるが、だいたい5年スパンだと著者は考えている。なぜ5年なのか。それは、「石の上にも3年」とあるように、何かをやり始めたら3年は頑張ってみろと父から言われていたことや、オリンピックやワールドカップは4年おきに開催されており、アスリートたちが肉体的・精神的にも極限まで頑張り続けられる限界が4年という説があり、自分はアスリートほど心身を酷使するわけではないことから「5年」という期間をイメージしてきた。

・いつのころからか、著者の人生設計は「5年単位」となり、フェロー(スタッフの総称)たちにも5年単位で自分のキャリアを考え見るくせづけを勧めてきた。

・自分のそれまで5年間のやり方を買え、考え方を変え、バージョンアップしながら5年単位で成長し、本当の実力をつけていく。著者の言いたい「仕事は5年でやめなさい」とはそういう意味である。


1章 人生を切り拓く「目的」の見つけ方、「目標」の立て方
・日本人はとかく、何かひとつのことをエンドレスに続けることを美徳としがちである。たしかに、サスティナビリティー(持続可能な)と言うように、企業活動も、何かの習得を目指す場合も、「続ける」ことに大きな価値がある。しかし、個人の成長を考える場合、そこであえて「やめる」という視点を持つことが大切である。大切なのは、「期限を設定する」ということ。「やめる」という期限を決めれば、人はぐっとその成長速度を上げることができる。

・「目標」が「目的」にいたるための道標、手段である以上、まずは「目的」を明確にしなければならない。著者の「目的」は「食を通じて文化の架け橋になる」というもの。その中には「食文化を通じて世界中の国々がお互いを理解し、尊重し、そしてひとつになってほしい」という願いも込められている。著者にとって、タリーズジャパンやクーツグリーンティーを起こし、広めるということは、「食文化に貢献する」という目標をかなえるための目標であった。


2章 おぼれながら「金のワラ」をつかめ 失敗は成功の引き金
・プラス思考が大切だというのは誰もが言うことだし、著者自身もそう思っている。実際、プラスの未来を描いていない人に、目標など持てるはずもない。しかし、それと並行して、失敗したときの最悪の状況をしっかりイメージしておくことが大切である。失敗のイメージを描くことは、不安を小さくすることができ、怖さをやわらげることにより、力を与えてくれることにつながる。

・人は英語学習や資格を取るためにはいくらでも授業料を出すものだが、仕事の失敗となると、不思議とそれを挽回して次に生かそうとはせず、他人にも自分にも隠してしまう傾向がある。時間や金銭という授業料を出すのをなんとなく惜しんでしまいがちである。成功が、誰もがおいしいと感じるわかりやすい食べ物だとしたら、失敗は栄養のある野菜にたとえられるかもしれない。多少は苦くても、それを身体に入れなければ、事業は衰退してしまうといってもいい。成長過程での失敗は、人や企業が大きく育つために必要な栄養ととらえ、それを成長のためにどう生かすのかを考えるべきである。

・著者は、これまでの経験から、運は人が運んでくれると思っている。自分から動くにせよ、向こうからやってくるにせよ、運を運んできてくれるのは「人」である。出会う人ひとりひとりが、運をもたらしてくれる。つまり、多くの人に会えばそれだけ運が向いてくる確率は高まるといえる。

3章 「凡」に目を光らせろ、些事を磨けば本物の力がつく
・長期の計画を練るとき、または自分の努力だけではどうしようもなく環境や他人が大きな作用を及ぼすとき、そんなときには失敗のイメージを鮮明に持ち、あえて「ネガティブシンキング」によって講じられる手立てを先に打っておくことが重要である。しかし一方で、自分ひとりで単調な仕事に耐えるときには、とことん「ポジティブ」に考える。このポジティブとネガティブの切り替えは、成果につながる有効な方法である。

・仕事に日常的な楽しみを加えられないかと考えてみる。それまで見慣れた仕事の風景に、別の景色
 を入れてみることが重要である。


4章 コンプレックスを掘って宝を出せ マイナー意識が道を拓く
・タリーズコーヒージャパンを上場させようと邁進していたときに感じたのは、上場という目標を前にすると、社員のほとんどが「もっと頑張ろう、もっと上に行こう」と努力してくれる。そのおかげで業績は勢い良くぐんぐん伸び、上場することができる。ところが、いったん上場し、「よかったよかった、もうこれでいいや」と現状に満足している人が社員の過半数を占めるようになると、その会社は確実に下り坂に入っていく。現状維持という言葉は、非常に危険な言葉と肝に銘じる。どんな小さな負荷であっても、自分にかけ続けること。成長する者だけが生き残るというのが、自然の摂理である。

・これまでに受けた強烈な体験、悔しかったり、悲しかったりした経験の中にこそ、その人の人生の目的の芽がある。

・ひとりひとりに生きがいややる気を与えるのは、上に立つ者の義務である。そのためにはまず自らがどんな生き方をし、その先にはどんな未来があるのか、その具体的なビジョンを見せなくてはならない。生きている限り挑戦し続ける。それもまた創業者の、上に立つ者の義務なのではないかと、著者は考えている。


5章 自分を伸ばし、人を育てる ノーファイン・ノーゲインの心意気


エピローグ
・2007年9月、著者はタリーズコーヒージャパンの社長を退任した。1997年に1号店をオープンして から、ちょうど10年が経過していた。寂しさや不安を乗り越えて、また新たなスタート地点に立った。

・人生の目的に向かう次の5年は始まった。この5年の大目標は、「自分の成長と、さらに次のステ ージへ進むための基礎作りの期間」としている。現在の仕事の内容は、大きく分けて2つになる。1つはアジアにおける外食産業の発展に焦点を合わせたファンドの経営。2つ目は、クイズノスという米国のサンドイッチチェーンのアジアパシフィック地域の社長という仕事。



【感想&気づき】
【気づき&感想】お薦め度:★★★★(5段階評価)
著者の心意気というものが良く伝わってくる本であった。書かれている内容に目新しいものがあると
いうわけではないが、著者自身が身をもって行動されている内容が書かれていると伝わってきたので、心に響いた。特に印象に残ったのは、自らに期限を設けて「退路を断つ」という姿勢と、上に立つ者は、ひとりひとりに生きがいややる気を与えるために、自らのビジョンを見せるのが仕事であるということ。この男らしさこそが、周りからの信頼を集め、事業を成功に導いていく源泉となっているのではないかと感じた。「退路を断つ」「人にビジョンを見せる」、この2点を自らの行動の中でも実践していきたい。


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基本情報

サンマーク出版 − 松田 公太

投稿者

smile-coach

最終更新

2008-09-18 00:25:24
 

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