【内容】
ベストセラー『なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?』の著者が贈る、ビジネス
マインドを支える新定番書。帯には、「仕事は人生のすべてじゃない。でも、仕事がうまくいけば
あなたはもっと輝ける。」と書いてある。以下に、各章毎の内容、印象に残った点を挙げる。
プロローグ
・愚痴を言う強烈なエネルギーを自分への質問に変えたら、ただそれだけで、可能性のエンジン
が回り始める。質問は思考を促し、思考は行動を促すきっかけになる。
・話のわからない上司に、前向きな提案をしつづけることは容易ではない。でも提案は相手の
ためにするのではない。たとえ上司に受け入れられなくても、提案する前向きさが自分の可能
性を切り拓いていく。ひたすら不満を溜め込むことが、自己否定を加速させるのとは反対に。
PART1 ハタラク誇り
・世界のすべての人を大切に思うことができれば、きっと自分の仕事の意味が根本的に変わる
だろう。それを実践してきた人は、世界に沢山いる。過去も現在も。しかし、世界のすべての
人のために…は、たった1人の誰かのために…から始まるのだと考えてもいい。だから、もう
ちょっと枠を広げて世界に5人。その人のために自分はハタラク…そう決意できる5人を見つけ
出そう。
・あなたの手帳を見てみよう。1週間の予定表の中に、どのくらい自分との約束が入っているだ
ろう。相手の都合、会社の事情で、どうにも動かせない日程に、がんじがらめになっていない
だろうか。もし該当するなら、自分との約束を毎日、最低1時間、どこかに書き込んでみよう。
その時間を使って、本を読む、ビジョンを描く、会いたい人に手紙を書く、スポーツをする、
勉強する、情報を集める…ほんとうに大事なことをしよう。
・「でも…」と否定から始める癖をやめて、「なるほど…」と相手の話を受け止めるようにする。
会話の少ない上司に、こちからから話しかけるようにする。そんな小さなことでいい。今、本当
に必要な行動は、きっと自分でコントロールできる範囲の行動だ。誰にも気づかれないような
小さな一歩と、その継続に誇りを持とう。
・共有できるのは「起きていること」で、共有できない(あるいは、共有しにくい)のは、「感じて
いること」。誰もが見たり聞いたりしている減少、つまり「起きていること」と、自分だけが見たり
聞いたりしている解釈(感じていること)を、まずは自分の中で区別しよう。すると、「簡単に
分かり合えること」が何で、「分かり合うのが簡単ではないこと」が何かが明確になる。お互い
のハタラク誇りを尊重する関係が、こうして始まる。
PART2 ハタラク心意気
・予測できない変なが起きると、成功している人も目標が見えなくなる。そんなとき、どう対処
するかの判断基準がぶれないこと、それが成功している人の共通点だ。人生という予測でき
ない舞台で立ち回るための軸があるから、チャレンジし続けることができる。軸がぶれる人は、
チャレンジしているように見えても、実は環境に振り回されているだけだ。
・仕事をする時間と、遊んでいる時間。2つの別々の時間があるわけではない。活発にエネル
ギーが流れている時間と、エネルギーが滞っている時間があるだけのこと。オンとオフの過剰
な区別化が、人の可能性を奪い取っている。
・うまくいっていないことなら、どうすればいいかを考える。でも、基本的に問題がないと、考える
ことを忘れてしまう。そのうちに、「うまくいっている」が「まあまあ」に、さらには「なんかおかしい
な」に変わっていくのだ。後になればなるど、変えることは大変になる。よくわかっていて、うまく
やれている仕事があったら、「さらに」という言葉をつけて自分に問いかけてみよう。
PART3 ハタラク技法
・もしも"それなりな自分"を感じたら、意識的に自分で危機感を煽ってみよう。このまま5年間
過ごすと確実に失うもの、失う可能性の高いものを挙げてみる。そうなった自分の次の5年間
を想像してみる。それは、もっと徹底している自分と、どこか違うかを考える。「やばいぞ!」と
いう緊張感が、徹底力を生む。その徹底力が、ハタラク技法の土台となる。
・上司や会社の方針に、ただ単に忠実であるとは、ハタラクパワーを奪い取る。自分の立場を
守ってくれる者に対して、忠実にしていることへの安心感が、「これはそもそも、何のための仕事
か?」を考えにくくさせるからだ。本当にハタラクためには、忠実に上司や会社に従うことと、本当
に貢献することを区別しなければならない。これは、非難と批判を区別するのと同じように、
ハタラク技を生み出す土台となる基本的思考である。
・お金という報酬は自分ではコントロールできないけれど、心理的報酬は自分でアップさせること
ができる。1つ1つの要所を区別してみていくと、自分の力で良い方向に変えていける可能性
に気づくだろう。
・時間を区切ることで、これから始まるプレーの作戦が立てやすくなる。15分の面談と60分の
面談では、話題の選び方も話し合い方も違うだろう。会議が生産的でないのは、時間に
ルーズな職場が多いからだ。組織全体の行動でも、個人の行動でも、大事なことほど時間
を区切った方がいい。もちろん長さは課題によって違うけれど、「何を達成するのか」は「いつ
までに」と一対の関係でなければならない。
PART4 ハタラク話力
・特に"反論"という難しいメッセージでは、それを1つの協同作業として聞いてもらうための"合意"
が大切である。この"合意"が、反論を行う上での環境設定となる。「それは間違っていると思い
ます。なぜなら…」と始まる反論と、「なるほど、そういう考え方があるのですね。ところで、ちょっと
私の考えを…」から始まる反論では、始まり方の違いによって、まったく別の対話につながる。
・言いたいことは同じでも、相手に伝わることは、同じではない。それがコミュニケーションの難しさ
であり、面白さである。「どう伝えるか」ではなく、「どう伝わるか」を想像してみよう。
PART5 ハタラク生き様
・仕事がうまくいったら、人より優れた結果を出したら、そのときこそ自分の限界に気づくチャンスだ。
すばらしいお客さん、手伝ってくれた意欲的なスタッフ、売りやすい商品、ハタラキやすい環境。
成功は自分の限界を教えてくれる。
・「やめること」は、それ自体が偉大なゴールだ。やめると、そこに空白ができる。それが最初の価値
ある変化だ。
・アウトプットによって、その結果というインプットが戻ってくる。思わぬ反響や意外な展開、予想以下、
予想通り、予想以上…。それが次のアウトプットの材料になる。人から与えてもらった感動で満足
している場合じゃない。しっかりとインプットしたことを、アウトプットしよう。
【感想&気づき】
【気づき&感想】お薦め度:★★★★★(5段階評価)
著者は、『なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?』や『部下力』といった本を出版され
ており、それらの本や講演を聴かせていただいた。今回の本は、これまで以上にシンプルに、わかり
やすいメッセージが込められている本で、大変共感でき、心に響いてくるフレーズが多い本であった。
「ハタラク」ために、自分自身にしっかりとした軸を持ち、主体的に行動をしていくことの大切さを、さまざま
な場面でのポイントとして書いてある。特に、後半PART5あたりの「ハタラク生き様」の部分なんかは、
とても響いてきた。「自分の限界を見極める」、「やめることこそ価値ある変化」、「アウトプットの重要
性」、もっと強く意識して、日々の生活を送っていきたい。
【お知らせ】
アウトプットで自己成長!!
http://ameblo.jp/smile-coach
[幻冬舎 − 吉田 典生]