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[書籍] ザ・リーダーシップ~チームの力を最大限に引き出す秘密~

 

おすすめ文

【内容】
私の大好きな著者、25カ国1300万部の著作を誇るケン・ブランチャードの最新刊。帯には「人のためになる。人の力になる。それが本当のリーダーの仕事。」と書かれている。
お客様との信頼関係をつくる腕を買われて若手マネジャーとして大抜擢されたデビー。でも、チームはいつも火の車…。なぜうまくいかないのだろう。CEOジェフとのマンツーマンの対話を通じて、少しずつリーダーシップのコツをつかんでいく。
いつものように、物語を通して「リーダーシップ」とは何かを考え、気づかせてくれる本。以下に、各章毎の内容、印象に残った点を挙げる。


1.逆転のチャンス到来
・「リーダーって、どうしてこんなに大変なんだろう」とデビーは悩む。1年前には、コールセンターやプロジェクトマネージャーでの実績をかわれ、法人サービス部門の責任者に抜擢されたが、いまやクビ一歩手前の状況。デビーは、一人になる時間がほしくて、公立図書館へと足を運ぶ。
・図書館で、ある図書館員と出会い、「リーダーシップ開発」に関する本を一緒に検索してもらう。その中で、共通のキーワードとして出てきたのが「メンター」。デビーは、社内での「メンタープログラム」の存在を思い出し、応募することを決意する。


2.メンターとしての初めての面談
・デビーは、週末に何時間もかけてプログラムの申込書に記入をする。その中でも、考えさせられたのが、「リーダーとは何か?」という質問。色々と考えた末、「リーダーとは、権限をもつ立場にあり、その判断に従う人々が挙げる成果に対して、責任を持つ人のことである」という答えを書く。
・本来は、部下たちに指示を発する消防署長であるべきところを、気がつくといつも自分が火消しに回っている。部下たちは火の手をデビーのところに運んできて、自分たちは彼女の消火作業を遠巻きに眺めている。ゴルフに行く時間がなくなったのも、無理はない。日中は部下の後始末をし、自分の仕事は夜や週末にやっている。これでは長続きするはずはなかった。
・デビーは、無事にメンタープログラムの一期生に選ばれた。そこに書かれていたメンターは、ジェフ・ブラウン。それは、デビーの会社の社長であった。
・ジェフが始めての面談で言った。「リーダー育成は、組織としてのわが社の最大の戦略的優先事項です。リーダー次第で、あらゆることが成功もすれば失敗もする。私がリーダーたちの成長を助けることに時間を割かなければ、誰もそれを優先事項とは見ないだろうし、そのことに時間を割くこともない。リーダーとは、もてる資源をどう配分するかによって、何が優先事項かをみんなに示すものだし、時間もまたそうした資源のひとつだ。」


3.リーダーシップの秘密「SERVE」
・1回目の面談を終えたデビーは、ジェフは『聞き上手』だということ、そして、自分自身がチームの人間のことを、ほとんど何も知らないということを感じた。次回の面談までに、『聞き上手』になって、部下のことをもっと知ろうと決意する。
・本物のリーダーシップは、組織内の肩書きとは無関係なものだ。世の中には、リーダーの立場でなくても、たえずリーダーシップを発揮している人がたくさんいるし、リーダーの立場にいながらリーダーシップを発揮できない人もたくさんいる。
・リーダーシップとは、氷山のようなもの。水面下にあるのはリーダーの人格、上に出ている部分はリーダーの能力だ。別の言い方をすると、本質と行動といってもいい。現代においては、表に出ない人格(あるいは人格の欠如)こそが、リーダーの最大の敵である。確かにすぐれたリーダーになるには能力も大事だが、人格も大切だ。たくさんの人が、能力さえあればリーダーになれると思っている。逆に人格さえ磨けば、偉大なリーダーになれると信じている人もいる。どちらも間違いだ。能力と人格の両方が必要である。
・偉大なリーダーの秘密とは、奉仕すること(SERVE)だ。リーダーのモチベーションや意思は、目に見えない人格の問題に属する。どんなにやり手のリーダーでも、リーダーはたえず『何のためにリーダーをやっているのか』と自問しなければならない。部下や会社に奉仕する意思をもったリーダーの行動は、自分のためにリーダーをしている人の行動とは異なる。常に自問すべきは、『人に奉仕するリーダーになるのか、自分に奉仕するリーダーになるのか』ということ。
・偉大なリーダーは、一瞬のうちに、あるいは1ヶ月や1年かそこらで生まれるものじゃない。一生かけて、1日1日積み上げていくものだ。終わりなんてない。ゴールもない。次々に新たな奉仕の道が見つかって、それに取り組んでいくうちに、いつまにかリーダーとしての能力が身について、よりよいリーダーになっていくんだ。


4.S-将来を見通す
・SERVEの最初の「S」は将来を見通す(SEE THE FUTURE)の略。チームの未来に対する、リーダとしてのビジョンのこと。説得力あるビジョンは心に情熱をかきたてる。すべての部下に対して、彼らのリーダーは何者であり、何を目指し、何に基づいて行動しているかを示すビジョンが必要である。
・リーダーシップとは、人々をある地点へ導くことだ。リーダーのいちばん大切な仕事のひとつは、自分たちがどの地点へ向かっているかをチーム全員にわからせることだ。『未来を見通す』ということは、説得力あるビジョンをもつということだ。これこそリーダーに許された特権であり、最重要の任務でもある。


5.E-巻き込み、育てる
・デビーは、部下のジェニファーに対して、「情報はそろっているだろうから、あなたのほうから提案してもらえるわね」と言った。ジェニファーは、これまでとは違った言葉に、驚きを隠せない様子で出て行った。再びデスクに向かったデビーは、自分は今、リーダーとしての階段を一段のぼったと思った。そして、あらためて未来の問題に頭を集中させた。
・SERVEの「E」は、人々を巻き込み、育てる(ENGAGE AND DEVELOP)という意味。ふさわしい人材にふさわしい仕事を与え、彼らを完全に巻き込むことができなければ、『未来を見通す』ことで見えてきた目標を実現することはできない。リーダーとして結果を出せるかどうかは、最終的にはまわりの人間によって決まる。この点が欠けていると、リーダーとしての成功はおぼつかない。
・人々を巻き込む条件とは、①責任の範囲がはっきりしていること、②自分が評価され、感謝されたという実感があること。


6.部下の長所を生かす
・デビーは人を巻き込み、育てるとはどういうことか、考え始めた。そして、次のチーム・ミーティングをきっかけにすることとした。チームのメンバーで、あらためて「未来のイメージ」について話しあう場を持った。その結果、かつてないほどの議論を交わすこととなり、ミーティングが終わるころには全員が未来のイメージをかなり明確に思い描けていた。
・部下の長所を生かすのは、リーダーの仕事の中で最もやりがいのある仕事のひとつ。デビーはこれまで、部下の欠点を矯正すべきというところにばかり意識があったが、長所を生かすということに気づき、リーダーとしてまた1つ壁を越えることとなった。


7.R-たえざる再生
・SERVEのRは、「たえざる再生(REINVENT CONTINUOUSLY)」。再生の対象は①自分自身、②システムやプロセス、③組織構造。偉大なリーダーは、どうすれは自分の知識を増やし、能力を伸ばせるかいつも考えている。最高のリーダーとは、学ぶ人である。偉大なリーダーは常に問いかけている。仕事の質を上げるには、ミスを減らすには、スピードを上げるには…。絶えざる改善を目指す心構えをメンバーに浸透させることもリーダーの務めである。また、たいていの人は組織構造は半永久的なものだと思っているが、偉大なリーダーは、組織構造はむしろ流動的で柔軟でなければならないことを知っている。


8.V-結果と人間関係を重んじる
・SERVEのVは、「結果と人間関係を重んじる(VALUE RESULTS AND RELATIONSHIPS)」。偉大なリーダーは、結果と人間関係の両方を大切にする。お客様に質の高いサービスを、社員にやる気の出る職場環境を提供できれば、すぐれたパフォーマンスのごほうびとして、高い収益と経済力が得られるのだ。


9.E-価値観を体現する
・SERVEの最後のEは、「価値観を体現する(EMBODY THE VALUES)」。本物のリーダーシップは常に信頼のうえに築かれる。信頼を築くにはいろいろな方法があるが、そのひとつが自分の価値観のとおりに生きるということ。社内のリーダー全員が会社の価値観を部下に伝え、それぞれの持ち場で一貫した行動をとれるようにすること。偉大なリーダーの仕事は、組織の中核となる価値観を構築し、広め、自ら実践し、実現していくことだ。


10.奉仕するリーダーたち
11.最後の面談
12.後継者にバトンを渡す



【感想&気づき】
お薦め度:★★★★★(5段階評価)
私の大好きなK・ブランチャードの本ということもあり、読む前から期待に胸を膨らませていた。
本書も、これまでどおり、物語を通して「リーダーシップ」の心得というものをりやすく伝えてくれている。
主人公である若手マネージャーのデビーと、そのメンターとなったCEOのジェフ。その会話を通してリーダーシップのポイントを「SERVE(奉仕する)ということだと教えられた。
書かれている内容は、目新しいものでなくても、この総括した言葉の「奉仕する」という言葉を、より行動・実践していくには、常日頃からの意識だけでなく、並々ならぬ決意がいるのだろうと感じた。
自分自身も、周りの人々に「奉仕する」行動を高めていきたい。



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Smile-coach

基本情報

ダイヤモンド社 − ケン・ブランチャード、マーク・ミラー著 田辺 希久子訳

投稿者

smile-coach

最終更新

2008-08-07 07:57:54
 

コメント

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