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[書籍] どんな仕事も楽しくなる3つの物語

 

おすすめ文

【内容】
多くの著者がメンターと呼ぶ福島正伸さんの本。私は何回か講演会を聴かせていただいているが、毎回、心に響く言葉をいただき、元気をもらえる方である。この本は、そんな講演会でもされたお話がまとめられた「働く本当の意味」に気づくための本。以下に、各章毎の内容、印象に残った点を挙げる。
はじめに
・著者は現在、働くすべての人が、「働くことの本当の意味」に気づき、自分の仕事で感動を得られるようにと、全国の企業や地域に行って、研修や講演などを行っている。
・つまらない仕事はありません。仕事をつまらなくする考え方があるだけです。意味のない仕事はありません。意味のない仕事にしてしまう考え方があるだけです。仕事を、生きがいのある素晴らしいものにできるかどうかは、すべて自分の考え方次第なのだ。


■どんな仕事も楽しくなる3つの物語
・3つの物語がエピソードと、そこから得た気持ちについて書かれている。直接読まないと伝わらない部分ではあるが、簡単に概要のみ紹介する。


【第1話】人であふれた駐車場
新宿のある駐車場で働く、60歳を過ぎた管理人のおじさんのお話。年齢に似合わず、シャキシャキとした行動で、手際よく仕事をこなしている。毎朝、明るい笑顔で挨拶をしてくれるし、雨が降ると自分の傘を貸してくれる。満車の際は、入り口に立って、お客様に謝っている。ある日、奥様の健康上の理由で、お仕事を辞めることを告げられる。お世話になった感謝の気持ちをこめて、最終日に手土産を持っていくと、プレハブの管理人室が花束やお土産でいっぱいになっているという信じられないような光景を目撃したという。仕事の最後の日、自分がこれまでどのように仕事に関わってきたかを、まわりの人が教えてくれる。その時、得られる最高のもの、それは人と人とのつながりの仲で生まれる感動。その瞬間、それまでのすべてのつらさや苦しみが、感謝の言葉で包まれ、生きることの素晴らしさを実感することができる。「つまらない仕事なんかない。仕事にかかわる人の姿勢が仕事を面白くしたり、つまらなくしたりしているにすぎない」ということを、著者はこの管理人さんから学んだ。


【第2話】日本一のタクシー会社
ある講演で地方へ行ったときに乗ったタクシーの運転手さんの話。乗るとき、運転席から飛び出してきて、ドアを手で開け、「がんばります!」と告げて頭を下げてくれた。表情はつねに笑顔、そして、お客様との話の内容をメモに書き留めているという。それは、「次にご利用いただいたときに、今日のお話の続きができるようにするため」だという。著者が名刺を差し出すと、運転手さんからもカードを渡された。そこには、1ヶ月先までの出勤予定日が色で塗り分けられ、携帯番号が記されており、「表に記載されている出勤日に関係なく、出勤します」と書かれていた。運転手さんは、心から自分の仕事を楽しんでおり、「この会社を、日本一にしたいんです!」と言ったという。著者は全身が凍りつくような衝撃を受け、当日の講演会の中でも話をした。すると、受講者から、「是非その運転手さんに会いたい」という声が寄せられたため、帰りも送ってもらうことにしたという。講演会場を出る際には、タクシーは多くの方に囲まれ、歓声と拍手で迎えられたという。


【第3話】警察で講師をつとめるペンキ屋
塗装業を営む家庭に生まれ、中学卒業と同時に父親の仕事を手伝うこととなった若者の話。彼は「ペンキ屋なんて、誰でもできる、つまらない仕事だ!」と思っていた。しかし、「起業家セミナー」に参加したとき、ある学生から「僕の部屋を塗ってもらえませんか?」と依頼を受ける。借家だったため、家を塗ることはできなかったが、代わりに自転車を塗ることとなった。古く錆びた自転車が、新しく生まれ変わったことで、持ち主は喜び、その話が広がったためか警察から「自転車のペイント教室」を依頼されることとなる。モノを大切にし、放置自転車を少なくすることに貢献できるということにペンキ屋の若者は気づき、今では仕事を楽しみ、全国を飛び回っているという。


■仕事が感動に変わる、5つの心構え
・仕事が面白くないという人は、仕事を面白くないものにしているのだ。そもそも、面白い仕事もなければ、つまらない仕事もない。そこに関わる人が、面白いものにしたり、つまらないものにしたりしているだけなのだ。楽しくやろうと思えば、何でも楽しくなってくるし、イヤイヤやれば何でもイヤになる。今、自分が関わっている仕事の面白さは、自分の仕事に対する考え方によって決まるものなのだ。
・考え方を変えるというのは、気づくことなのだ。気づくことで、実践することができるようになる。実践することで、実感することができるようになる。そして、実感することができれば、習慣にすることもできるようになる。
・仕事を面白いものにする、仕事を通して感動を得るためには、どのようにすればよいかのポイントを、5つに分けて説明する。
①仕事の意味を考える
・仕事の意味を実感している場合は、目の前のことに振り回されることがなくなる。どのよな出来事が起ころうとも、それらは本来目指していることを実現するための課題でしかないからだ。
・仕事には決められた役割があったとしても、決められた意味があるわけではない。そこに関わる人が、その人にとっての意味を付け加えていくことが自由にできるものなのだ。
②ものごとを前向きに受け止める
・失敗したことがない完璧な人間などいない。問題は、失敗そのものにあるのではなく、たとえどのような失敗をしたとしても、その後にどう活かしていくかである。チャンスにできない出来事はない。チャンスにしなかった人がいるだけ。いかなる失敗も未来の糧になる。
・どのような出来事も自分の受け止め方によって、その後はまったく違った結果になる。この受け止め方というのは、性格ではなく選択である。人はいつでも自分の意思によって、どのような選択をするかを決めることができる。もともと考え方とは、生まれながら身につけてしまっているものではなく、その都度、自分で自由に選択することができるものである。そして、その選択の習慣化が、その人の人生になる。
③自己原因で考える
・問題の原因を、誰のせいにするかは、その人の考え方によって決まる。問題を他人や環境のせいにした瞬間から、問題の解決は難しいものとなってしまう。他人や環境のせいにしても、他人や環境は思い通りにならないからである。つまり、不満を作り出しているのは、他でもない自分自身なのです。一方、自分自身に問題を見出すことができれば、自分の出番になり、問題解決へのスタート台に立つことができるようになる。
④自分の可能性を信じて、自分らしくやる
・「こだわり」は、そのものが個性である。その人にしかない、他人がまねできないものだ。どのような仕事であっても、「こだわる」ことで、私たちは自分らしい価値を社会に提供することができるようになる。最高の能力とは、自分の「こだわり」を発揮して、社会に貢献することだといえる。
⑤目指すことを、あきらめない
・厳しい状況を見て、あきらめてしまうのではなく、その状況に合わせて、やり方を変えていけばいい。いろいろやっているのに、うまくいかないからと、目指していることをあきらめてはいけない。どんな状況に置かれたとしても、手法は百万通りある。「ありとあらゆることをやったけど、成果が出ない」という人がいるけれど、本当にそうだろうか?残念ながら、ありとあらゆることをやった人、万策を尽くした人はいないはず。手法は無限にあるからだ。
・どうして私たちはあきらめてしまうことがあるのだろうか?それは、私たちがあらかじめ、「あきらめるところ」を決めているからだ。「お金がなくなったら、あきらめよう」「時間がきたら、あきらめよう」。はじめる前の段階で、人によって、いつあきらめるかが決まっているのだ。だから、あきらめないためには、はじめる前にあきらめないことを「決意」しておくことが必要となる。



【感想&気づき】
お薦め度:★★★★★(5段階評価)
初めて著者の福島さんの講演を聞いたのは、もう2年も前のこと。正直、心を打たれる決め台詞の連続で、夜中まで頭が冴えわたっていたのを今でも覚えている。
その後も何回か、講演を聞かせていただき、その都度、気持ちを新たにさせられている。
本書は、そういった講演でも、実際お話いただいた内容が載せられたもの。改めて読むだけで、心が温まり、仕事に対して、他人に対して、自分に対しての日ごろの自分を反省させられたし、変わらなければいけない部分が沢山見えてきた。
とても読みやすい本であり、また数ヵ月後に読み返してみたい。



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基本情報

きこ書房 − 福島 正伸

投稿者

smile-coach

最終更新

2008-08-07 07:53:58
 

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