さがしものは何ですか?

osusume, arimasu.

[書籍] デッドライン仕事術~すべての仕事に「締切日」を入れよ~

 

おすすめ文

【内容】
以前にも紹介したことのある、トリンプ元社長の吉越さんが書かれた本。これまで読んだ本と変わらぬ主張が書かれている。以下に、各章毎の内容・印象に残った点を挙げる。ちょっとボリュームが多くなってしまったが、「はじめに」と「第1章」だけでもお読みいただければ、本章の内容がわかると思う。


はじめに
・仕事の山を抱えて毎晩のように遅くまで残業し、それでも片付かずに週末も自宅に書類やデータを持ち帰る。そんな忙しい毎日にウンザリして、「時間がいくらあっても足りない」とボヤいている人は少なくない。いや、少なくないどころか、それが日本人ビジネスマンのスタンダードな風景だと言っていいであろう。終身雇用や年功序列といった日本的雇用システムは変わりつつあるが、ビジネスマンの働き方自体は、「働き蜂」と揶揄された高度経済成長の時代からあまり変わっていないようにみえる。今も昔も、日本人はとにかく仕事に多くの時間を費やすのだ。いわゆる「ワークライフバランス」が、極端に「ワーク」のほうに偏っている。
・仕事量が多いのだから、仕方がない。そう思っている人が多いだろう。それどころか、口先では「休む暇もない」と嘆いてみせながら、内心では、仕事に多大な時間を費やすことに、ある種の喜びを感じている人もいる。日本人は昔から労働を美徳と考えてきたせいもあって、「こんなに働いているオレって偉いなあ」と自己満足しているわけだ。しかし、それは本当に「美徳」なのだろうか。そして、そもそも日本のビジネスマンが抱えている仕事の量は、本当にそんなに時間をかけなければ片付かないほど多いのだろうか。
・本書のテーマは、まずは時間に対する考え方を改めること。残業ばかりしている人は、「この仕事が終わるまでが自分の就業時間」だと思っている。だから「時間はいくらでもある」と思っているように見えるわけだ。しかし、これでは効率が上がらない。「終わるまで仕事をする」ではなく、「就業時間内に仕事を終わらせる」ことを考えるのが、効率アップの第一歩だ。
・「時間の制約なしにじっくり取り組まないと、仕事の質が落ちる」と反論する人がいるに違いない。だが、現実は逆である。時間をかければかけるほどクオリティが高まるというのは、はっきり言って幻想にすぎない。というのも、人間は基本的に「怠け者」だから、時間がいくらでもあると思うと、面倒なことはつい後回しにしてしまう。机に向かっているが何もしていない、とうい無駄な時間が増えるだけなのだ。
・社員が猛烈なスピードで働くようになった結果、会社の業績もそれに比例するように向上した。著者の在任中、トリンプが19年連続で増収増益を達成できたのは、会社を挙げて仕事の効率化に取り組んだ結果だと思っている。


第1章 仕事のスピードを3倍にする~まず、残業を止めてみる~
・「残業を当たり前とする雰囲気」や「残業を前提とした仕組み」は、とくに女性にとって厳しいものだといえる。男女雇用機会均等法ができてからすでに20年以上になるが、相変わらず結婚や出産を機会に仕事を辞める女性が多いのは、ここに大きな原因があるに違いない。残業さえなくなれば、仕事を続ける女性の数は何倍にも増えるだろう。
・どうして日本の会社はこうも残業が多いのか。その原因は、1にも2にも「ホワイトカラーの生産性が低い」ということに尽きると思う。もちろん、経営者が人件費抑制のために従業員を減らし、そのため1人当たりの負担が重くなっているという側面もないわけではないだろう。しかし、ホワイトカラーの残業が多いのは今に始まったことではない。企業がリストラを始める前から、日本のホワイトカラーは残業ばかりしてきた。仕事量が多いから残業をするのではなく、生産性が低いから無駄に時間がかかるのだ。
・日本のホワイトカラーの生産性を下げている問題点は、3つ挙げられる。①必要のない仕事を一生懸命にやっている、②集中して仕事をしていない(ワイガヤ主義)、③判断が遅い。
・残業がなくならない人の頭の中には、おそらく「仕事のアウトプット=能力×時間」という公式がインプットされているのだろう。仕事の山を前にしたとき、それを処理する自分の「能力」を急に向上させることはできない。そこは一定だから、アウトプットを増やすには「時間」を増やすしかないわけだ。しかし残業というのは、正式な言葉を使えば「時間外労働」である。いわば、もう試験時間が終了を告げるチャイムが鳴っているのに、机にしがみついて答案を書き続けているようなものだ。「時間外」という以上、それはルール上例外のようなものであって、本来は「時間内」ですべてを片付けなければいけない。つまり本来は、「能力」と同様、「時間」も一定なのである。だとすると公式は、「仕事のアウトプット=能力×時間×効率」であらわすべきだ。
・「効率が上がれば残業はなくなる」という発想では効率化は進まない。逆に、「残業をなくせば効率が上がる」と考えるのが、もっとも現実的な対処法だといえる。「時間を固定すれば、効率は必然的に上がる」ということだ。
・残業を当たり前とするカルチャーを持つ会社の中で働いていても、一人一人の社員が自らに「残業禁止」を課すことはできるだろう。週に1日でもいいから個人的な「ノー残業デー」を作って実行してみれば、その良さはすぐにわかるはずだ。
・決してサボっているわけではないのに仕事の効率が上がらず、無駄に残業をしてしまう人というのは、往々にして「今日やるべきこと」が曖昧になっていることが多い。漠然と「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と思っているから、そんなに急がない仕事を先にやってしまい、今日やるべきことをやる時間がなくなったりする。
・デッドライン仕事術の基本は、すべての仕事に「○月○日まで」という締切日を入れる。「なるべく早く」とか「○月下旬頃」とうい表現は禁句である。そして、すべての仕事は「何を、誰が、いつまでに」を明確にする。
・デッドラインの基本は「明日」であり、どんどん前倒ししていく。仕事は発生した瞬間に取り組むことで、一番効率が上がる。
・1日分の仕事の優先順位で悩むのは時間のムダであり、むしろすぐに仕事に手をつけることが大切。仕事の効率を上げるためには、朝イチからエンジン全開で仕事をする必要がある。


第2章 即断即決~どうすれば決断力は身につくか~
・会社には、当たり前のことが当たり前に見えなくなりがちな立場の人間もいる。そのため、物事の判断が遅い。それが管理職だ。
・情報を共有化することで、ある状況について全員が同じ認識を持てるような「組織全体の判断力」を高めないといけない。
・かつて、GEの最高経営責任者だったジャック・ウェルチが、「マネージャーはエッジを持たなくてはいけない」と語ったことがある。正しい意思決定を行い、会社をよい方向に導くためには、時には部下を傷つけるような厳しいことも言わなければいけないということだ。その意味では、誰に対しても言いたいことを遠慮なくオープンに話せる雰囲気を作れる人間こそが「コミュニケーション能力の高いリーダー」ということになる。「お互いに傷つけあわない和やかな雰囲気」ではなく、「お互いに傷つけあっても協力してやっていける雰囲気」を作ることが大切なのだ。
・たとえ朝令暮改と言われても、それが会社にとって正しい判断なら、経営者のあり方としては決して間違っていない。「君子豹変す」を「君子は豹変するから扱いにくい」という悪い意味で理解している人が多いが、これは誤解だ。もともとは、「時代の変化に合わせて柔軟に自分を変えていける者こそが君子になれる」という意味である。自分の間違いに気づいたら、すぐに方向を修正できることが、経営者の条件だといっていいであろう。


第3章 キャリアアップできる人間の思考法~仕事はゲーム、技は盗め~
・おそらく、効率を上げて残業をなくすことにあまり意義を感じない人たちというのは、「仕事さえ充実していれば人生も充実したものになる」と感じているのだろう。だから、いくら残業しても「時間がMOTTAINAI」とは思わず、それによって自分の人生が損なわれているとも考えない。むしろ、大半の人は「ここまで仕事に没入しているオレってすごい」と充実感さえ得ているのではないだろうか。だからこそ、疲れ果てて「なんでこんなに働かなきゃいけないんだ」と愚痴をこぼしながらも、その状況を改善しようとしない。実は、その状況に満足しているのだ。
・現代の若いビジネスマンには、今から正しい意味での「ワークライフバランス」を考えてもらいたいと思う。若いうちは「ワーク」に打ち込んで、「ライフ」のことは定年を迎えてから考えればいいと思っているかもしれないが、それでは手遅れだ。退職してから急に趣味の世界を広げようと思っても、そう簡単にはいかない。「遊び方」が身についていないからだ。
・仕事のできる人間になりたかったら、誰かが何かを教えてくれるのを待っていてはダメだ。いま自分にできることは何か、目の前の仕事をもっと効率よくやるにはどうすべきかといったことを、自分自身で考え、工夫する以外にない。社内の研修や教育によって自分が成長できるなどと思ったら、大間違いだ。マニュアル化された形式知だけでこなせるような仕事なら、パートかアルバイトの人だけで十分に間に合うのである。


第4章 「会議」と「デッドライン」で部下を動かす~簡単で効果抜群なマネジメント手法~
・「会議が無駄」なのではなく、「無駄な会議」を開いている会社が多いと思う。むしろ、うまく活用すれば会議ほど業務の効率化jに役立つものはない。まず何よりも「情報の共有化」が可能となる。これは意思決定のスピードを上げるのに欠かせないポイントだ。
・重要なのは、最終的に相手が自分から意欲的に取り組むような方向に持っていくことだ。毎日デッラインを突きつけて追い込んでいると、最初のうちは向こうもあまり面白くない。しかし、言われたとおりにやって良い結果が出るようになると、だんだん自発性が出てくる。結局のところ、「この人の指示に従えばうまくいく」という信頼を得ることが、会議を仕切るリーダーの条件になるのだ。
・デッドラインは仕事の効率化に不可欠だから、それを設定することが大事なのは言うまでもない。しかし、もっと大事なのは、設定したデッドラインを守らせることだ。本当に重要な作業にだけデッドラインを決め、その管理を徹底することを心がけるべきである。「デッドラインがある以上、いい加減なことは絶対に許されない」という厳しい雰囲気が部署内に定着したら、徐々に増やしていけばいい。
・ビジネスには、運に左右されるところが1割か2割はある。しかし、だからといって、「本気で仕事をしようがしまいが、成功するときは成功するし、失敗するときは失敗する」ということにはならない。運に左右される部分があるからこそ、自分たちの力でやれる8割から9割の部分については、100%やりきっておくことが大切なのだ。自分たちでつぶせる問題を全てつぶしておけば、それ以外のことで不運に見舞われておかしな方向に行ってしまったとしても、何とかリカバリーすることができる。
・自分の仕事に手応えを感じている部下にとって、一番の褒美は「上司が何も言わないこと」だと心得るべきである。とくに問題のない仕事に関しては、「チェック」をするだけにとどめておいて、「コントロール」しようとはしないことだ。


【感想&気づき】
お薦め度:★★★★★(5段階評価)
吉越さんの本を読むのは、『2分以内で仕事は決断しなさい!』、『革命社長』に次いで3冊目となる。
書かれている内容のポイントは一緒でも、本書では特に「デッドラインを設けること」、「残業をせずに、仕事の効率を上げること」を中心に書かれている。
私自身、以前に比べると、仕事以外にやりたいことが読書、コーチングの勉強、ジムと増えてきたために、必然的に時間という資源の有効活用を意識するようになってきた。
残業も結果としては、減っているが、それは仕事の効率化が進んだのかというと「?」で、単に業務量が減っただけではないかと感じている。
たとえ、どのような状況であっても、自分自身の仕事の生産性を高めるために、いま「何を変えていくべきか」を考え、実践していかなければいけないなと、改めて思った。



【お知らせ】
アウトプットで自己成長!!
http://ameblo.jp/smile-coach

こんなあなたにおすすめ

Smile-coach

基本情報

祥伝社新書 − 吉越 浩一郎

投稿者

smile-coach

最終更新

2008-08-07 07:38:05
 

コメント

  • ■ 無題

    no importa cómo usted es capciosa, los diferentes tipos de opciones será satisfecho sus demandas.
    replicas de relojes  2017-08-04 14:57:35

コメント入力フォーム

左の画像内の文字列を入力してください。(スパム防止用)