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[書籍] ダメなら、さっさとやめなさい!~No.1になるための成功法則~

 

おすすめ文

【内容】
タイトルのとおり、「ダメならさっさとやめる」ということを提唱した本。最後に経営コンサルタントの神田昌典さんが解説を加えている。以下に、各章毎の主な内容、印象に残った点を挙げる。


◇古くからの格言は間違っている
~勝ち組はいつも何かを投げ出している。投げ出せる人こそが勝つのだ。~
・数々のベストセラーを予に出してきたセス・ゴーディンによれば、スーパースターとその他大勢とを分けるのは、行き止まりにぶつかったらすぐに引き返せるかどうか、本当に大切なことだけに力を注ぎつづけられるかどうかだという。勝ち組は何かを投げ出してばかりいる。悪びれずにすぐに投げ出す。そして、「これだ!」と思える「運命の谷」に出会ったら、その正しい目標のために、そこから這い上がろうと力を尽くす。

◇もう投げ出したい!
・壁にぶつかるとたいていの人は、あきらめずに頑張ろうとする。ときには意気消沈して、勇気を与えてくれる言葉にすがることもある。たとえば、アメフトの名監督として知られるヴィンス・ロンバルディは、「途中で投げ出したら絶対に勝てない。勝者は決してそんなことはしない」という言葉を残している。
・だが、このアドバイスにはあまり感心できない。成功した人たちの多くが、実際には、やりかけの何かを投げ出しているからだ。彼等は「何をやめるべきか?」について鮮やかに見極めをつけ、その都度絶妙のタイミングで投げ出してきた。


◇「世界で最高」になろう!
・時間は限られている。いろいろ試すだけの余裕もない。だから誰でもごく自然に、ナンバーワンやそれに近い限られた選択肢に目をむけるのだ。最高の選択肢を追い求めるのは、なにもあなただけではない。みんながそうしている。だからこそ、ナンバーワンにはとてつもなく大きなご褒美が待っているのだ。
・「最高」は一人一人の感じ方次第で決まるし、決めるのは売り手ではなくて買い手だ。「世界」は自分を中心に決まる。他の誰でもなく、買い手が決める。買い手にとって便利かどうか、好きかどうかで。


◇進むも引くも、見極めが大事!
・「途中でやめさえしなければ必ず成功する」というのなら、やる気の劣った企業でも繁栄できるし、才能にハンデがあっても勝てるということになるのではないか。こうした疑問を解くには、引き返すまでの筋道を理解しなくてはならない。意外に思うかもしれないけれど、あなたは、引く機会、やめる機会を今よりもずっと増やさなくてはいけないのだ。
・波に乗った企業は、「いつ、どうやって引くか?」の戦略を立てている。それが成功の秘訣だ。受身で仕方なく引いたり、後退続きだったりするのは、破滅のもと。目指すところにいつまでもたどり着けず、最後にはくじけてしまう。たいていの人はこのパターンにはまり込む。つらくなるとすぐにあきらめ、楽な時には後退など考えもしない。
・勝ち組といわれる人たちは、運命の谷をただ切りぬけるだけではない。まじめにコツコツと努力して生き残るだけではない。運命の谷に自分から飛び込み、進んで努力しながら、新しい発想を身につけてきたのだ。運命の谷に入り込んだからといって、そこで動きを止めることなく、着々と前に進んでいけば、谷はそれほど長くは続かない。
・行き止まりか絶壁のどちらかに出会ったら、なんとしてでも引き返さなければならない。「もう少ししたら…」などと言っていてはいけない。とにかく、今すぐに引き返さなくてはならない。私が知る限り、人生で成功できないもっとも大きな原因は、行き止まりや絶壁を前にしながら、すぐに引き返せないことにある。
・運命の谷にこそ、成功の秘密がある。「運命の谷の向こう側に辿り着いてみせる」と心に決め、時間と熱意と努力を注いで、それを見事に成し遂げる人。彼等こそ、世界の頂点に立てる人たちだ。わき目も振らず、平均より少し上では満足せず、壁に挑み、打ち破る。理由は何にしろ、絶対にあきらめず、運命の谷を前へ前へと進み、谷の向こう側へと這い上がる。


◇運命の谷に立ち向かえ!
・ジャック・ウェルチは多くの決断をしたが、その中でも伝説のように語り継がれているのが、「業界でのナンバーワンかナンバーツーにならなければ、撤退する」というものだ。つまり、トップに立つには、ヒト、モノ、カネ、関心、熱意などを集中的に運用する必要があるからだ。そして何より、そのままにしておけば、「世界の頂点に立たなくても(利益さえ上げていれば)かまわない」とみんなが思ってしまうからだ。ジャックは行き止まりに出会ったら、迷わず引き返した。そして、それにより自由になったヒト、モノ、カネなどを、ほかの事業部が運命の谷を抜け出すための応援に充てたのである。
・運命の谷から這い上がりさえすればいいかというと、それだけではない。運命の谷を、大切なチャンスとして受け止めなくてはいけない。
・現実を正面から見据えて引き返すよりも、平凡な道を選んだ方が楽だ。引き返せば、「ナンバーワンには絶対になれない」と認めることになる、少なくとも今の分野では。だから、現実を受け止めずに目をそらし、平凡なままで満足する。
・運命の谷から這い上がれないなら、最初から挑戦すべきではない。この簡単なルールを大切にすれば、何に挑戦すべきかを最初にじっくり考えてから、物事を決められるようになるだろう。
・世界の頂点に立てない7つの理由


①途中で時間切れになる(そしてあきらめる)
②途中で資金が底をつく(そして引き返す)
③途中でおじけづく(そして逃げ出す)
④はじめから本気ではなかった(そして投げ出す)
⑤興味や熱意が冷め、「ほどほどでいい」と割り切る(そしてやめる)
⑥長い目で考えずに、目先のことばかりに気を取られる(そして、目の前に大きな困難が立ちはだかると、引き下がる)
⑦間違った分野で頂点を目指そうとする(自分に才能のない分野を選んでしまった)


◇運命の谷を見極めろ!
・運命の谷を這い上がれる人はごくごくわずか。だからこそ、大きな価値を持つ。世界の頂点に立てば、一握りの人や組織やブランドと並んで華やかなスポットライトを浴び、莫大な収入、特権、尊敬などを手に入れられる。


◇運命の谷を這い上がり、頂点を極めよ!
・1つの戦術におぼれて、いつまでもしがみつくのはよそう。それよりも、「この市場で勝負するかどうか」を考え、その決心を貫き通すのだ。そして、いったん乗り込むと決めたら、運命の谷に出会っても、ひるまずに這い上がらなくてはいけない。
・「やめる」の反対は「手をこまねく」ではない。絶対に違う。「やめる」の反対は、別のものに力を注ぐこと。「やめる」の反対は、手詰まりから抜け出すために、活きのいい戦略を新たに立てることだ。


◇やめることは恥じゃない!
・時には、やめるのも悪くない。いや、本当のところ、やめてばかりいてもかまわない。行き止まりに出会ったら、引き返すべきだ。絶壁に出会った場合も、引き返すべきだ。運命の谷の向こう側にあるご褒美が大したものでなければ、やはり引き返した方がいい。
・長い視点に立った戦略は、仕事、収入、人間感懐、セールスなど、いかなるものでも捨ててはいけない。しかし、戦術は、効き目がないようなら捨ててしまってもかまわないのだ。
・行き止まりで引き返しても、それはあなたの意志が弱いということではない。むしろ、利口なやり方なのだ。遠くから絶壁を見通すのは、意気地なしの証拠などではない。それどころか、たしかな知恵と勇気を持っている証だろう。引き返すことで、運命の谷に挑むためのエネルギーを蓄えられるのだから。
・目先のことに気を取られてやめるのは賢いとはいえないけれど、先々まで考えたうえでやめるなら、それは優れた戦略といえるだろう。


◇引き際を見極めろ!
・「やめようか、どうしようか」と考えているなら、あなたは一歩前に進んだといえる。「やめるという選択肢には、じっくり考えるだけの価値がある」と気づくことが、世界の頂点に立つための最初のステップといえる。次のステップでは、以下の3つの問いを自分に投げかけてみる。①パニックに陥ってないか?、②誰に働きかけようとしているのか?、③目に見える進歩があるだろうか?。


◇突き進むべき方向を見定めよ!


◇解説 神田昌典
・この本の原書は、本文76ページという非常に薄い本ながら、自己啓発書100冊読んでも得られない、本質的な知恵について掘り下げられている。今まで誰も語ろうとしなかった知恵-それを一言で表現すれば、「出口」の見出し方ということになろう。
・現実は、歩みをやめてしまったほうが、早く進めるという矛盾するようなことが起こる。やはり「やめるが勝ち」は真実なのだろうか?より正確に言えば、続けるときには続け、やめるときにはやめる。そのタイミングを的確に把握できるかどうかが、成功と失敗の分かれ道になる。
・神田氏がコンサルティングを行いながら、観察してきたところによると、成功するビジネス、もしくは経営者は、「準備する」「発信する」「もちこたえる」「手放す」の4つの段階を通過する。その段階は、まさに季節が巡るようなので、「冬」から始まって「春」「夏」「秋」と名づけることにした。すると、ビジネスおよび人間の成長に向かって必要な課題を、直感的に把握できるようになる。
・こうした自然のサイクルがあることが分ると、今までビジネス書や自己啓発書でいわれていた矛盾がすっきりと解消する。ある著者は「決してあきらめるな」といい、ある著者は「あきらめるが、勝ち」という。また、ある著者は「でかい目標を持て」といい、ある著者は「目標は手放せ」という。



【感想&気づき】
お薦め度:★★★★(5段階評価)
本書では、タイトルのとおり「ダメならあきらめる」ということも必要だということを説いている。
確かに、自己啓発書のたぐいでは、「最後まで目標を持ってあきらめない」という論調のものが多いため、異色のようにも思われる。
とはいえ、著者は「あきらめ」てばかりいろと言っているのではなく、長期的にみて必要なことには、「運命の谷」とよぶ正念場に差し掛かっても、それを乗り越えないと成功はないといっている。一番無駄なのは、目先のことにとらわれ、行き詰まってのに何ら判断できずにズルズルとひきずってしまうこと。そのためには、取り組む前から「やめる」ための準備として「撤退基準」を持っておくべきということだ。
解説の神田昌典さんが最後にまとめられていることもわかりやすかった。「冬」から「秋」へと四季の変化にたとえ、その時々において、「やめる」判断が求められるときもあれば、「続ける」ことに徹する時期もあるといっている。
限られた資源を使うためには、取捨選択が重要であり、そのためには、一度立ち止まって「やめる」という判断をしなければいけないこともあるのだということを、今後も頭の片隅に入れておきたい。



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Smile-coach

基本情報

マガジンハウス − セス・ゴーディン著 有賀 裕子訳 神田 昌典解説

投稿者

smile-coach

最終更新

2008-08-07 07:28:09
 

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