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[書籍] ガンに生かされて

 

おすすめ文

【内容】
帯には、「命のドキュメント。余命宣告期限を超えて188日。勇気と感動溢れる家族との記録!」と書かれている。
著者が2004年5月、がんセンターで余命宣告を受けた後、最期の場所としてハワイを選び、移住してからの日々の記録をまとめた本。
病状が悪化し、病院に運ばれる苦しみを繰り返す中、書くことを使命と感じ、自らの最期を綴り続けた壮絶な記録。
付記は、奥様から、解説はマネジメントを行っていた事務所社長の次原悦子さんが書かれている。
目次は以下の通り。


はじめに
第1章 僕はガンの終末期(ターミナル)
第2章 2ヶ月彼方のデッドライン
第3章 身体中の粘膜が破裂してゆく
第4章 命の貯金
あとがき
付記 飯島 寛子
解説 次原 悦子


印象的だった記述は、
・薬剤から何かの病気に罹患した方の訴訟問題が、テレビで報じられていた。この問題に対してとやかく言うつもりはないが、気がかりなことが1つある。どの人も“怒りの人”になっている。“怒りの人”を観るのが、あるときから僕はとてもつらくなった。なぜならば、“怒りの人”の行き着く先に希望はない。たとえ何かを得しても、幸福も安らぎもないと僕は感じる。最終的に辿り着くべきなのは、受け入れること。結局はそこに行くべきではないだろうか。
・病気は辛いが、人を成長させてくれる点では見直すところもある。時に人を変えるきっかけにさえなる力を持つようだ。
・僕はあるときから、言葉選びをやめた、ある日との言葉に出逢ってから。その人は随分前に共産主義の中国で伝道をされてきた人である。その言葉は「どんなに美しい言葉を送っても、その言葉にあなた自身が助けられた経験がなければ、相手の心に決して届きません。あなたの生活の中で、生きて糧となり、困難、試練を乗り越えさせてくれた言葉こそ、人にも伝えることができ、人の心に残る言葉となるのです。そうすると、私たちは本当に少ない言葉しか、人を励ますために使うことはできません」。それ以降、僕は建前だけで内容のない言葉を使うのをやめた。
・僕はある時から、人と衝突や対立があったら、まず「自分が悪い」と思うようにしようと心掛けてきた。というのも、問題が起きると、すぐに「自分が正しい、相手が悪い」となるものだが、大抵は自分にも間違いがあるものだから。たとえ向こうの非でも、怒ることを遅らせることで無為な対立が生まれず、おまけに相手に誤るチャンスができる。すると、なんとなく大きく見えた問題もそれほどでもないことを知る。そんな風にやってきたから、なかなか調子が良かった。



【感想&気づき】
お薦め度:★★★★★(5段階評価)
日々の執筆活動が、著者にとって生きている証しであり、生への原動力であったということが伺える一冊。
著者が最期をハワイで過ごしている間の出来事、これまで生きてきた人生を振り返っての考えが書かれている。
夫人に対する思い、病気に対する思い、読んでいても病気と闘う姿が痛々しくも思えてくるが、著者の人間としての強さ、そして著者を支える周りの方々の温かさを感じた。
自らが同じような状況におかれたときに、果たしてどのように生きることができるであろうか。深く考えさせられる。



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基本情報

新潮文庫 − 飯島 夏樹

投稿者

smile-coach

最終更新

2008-08-07 07:17:34
 

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