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[書籍] 数字は見るな!~簿記があなたの会計力をダメにする~

 

おすすめ文

【内容】
「はじめに」で、著者は以下のように書いている。
・だいたい、キャッシュフローという言葉が本気で気に入らない。「収入・支出」と言えばいいのに。
・カッコつけるクセ。そんな空気にいつか一発食らわしてやりたいと思っていた。
・「日本人が数字に弱いのは、数字の学び方が悪かったせい」というのが本書の結論。
以下に、各章毎の内容や印象に残った点を挙げる。


Overture 自転車に乗るように数字とつき合おう
・新たな数字の世界に旅立つあなたのための全体図とコンパスとして、著者は「型=点と線」を推奨する。全ての数字というのは、「・→・→・」というように点と線で表せるという。


Act1 すべては興味と好奇心からしか始まらない
・競馬好きは皆「なんとなく」競馬新聞が読めるようになるのに、一方のビジネスマンはなかなか決算書を読めるようにはならない。(著者は競馬好きとのこと)これは、ひとえに読み手の興味・好奇心の違いである。
・数字を学ぶ場合において、興味と好奇心を持ちにくい状況であった。


Act2 社長に簿記は本当に必要なのか
・1円を大切にする経理感覚は大事だが、それ以上に大切なのは、もっと大きなお金に対する経営感覚。


Act3 数字を読み、そして活かす「会計力」
・数字に対しては、「作る」という仕事に加え、「読む」そして「活かす」という局面が仕事では考えられる。「作る」というのは経理的な仕事といえる。最大の課題は、「非経理の数字の強さ」について誰も具体的なイメージを持っていないということ。
・数字を「読み」、そして必要に応じて仕事に「活かす」力。これを著者は「会計力」と定義づける。また、数字を 「読む→活かす→作る」という順番で学ぶのがよいと勧める。


Act4 あなたは会計・経理・財務のちがいを知ってますか?
・アマゾンで検索したところ、「簿記」では4318冊、「決算書」は454冊、「財務会計」491冊、「管理会計」392冊、「税務会計」707冊という結果であった。
・なんとか数字を「作る」中心の現状を打破して、「読む」をマスターする方法を考えなければいけないというのが、本書を書いた理由でもある。


Act5 数字ストレスを減らす情報整理術~点と線~
・「頭の中の整理法」をマスターすることが必要。大切なポイントだけ理解したら、あとの細かいことは気にしない。本当に大事なデータだけ取っておいて、あとは捨てるということが重要である。
・全ての数字は必ず「点=時点」か「線=期間」のどちらかの性質を持っている。世の中の全ての数字は、この点と線の組み合わせによって成立している。
・「点と線」の関係は、「原因と結果」の関係である。線だけでなく点を考えた経営をすることが必要である。


Act6 数字は見るな!
・B/Sを大きな箱として絵で表示している。(アサヒビールとキリンビールの比較など)
・いつのまにか簿記や決算書の内容が難しくなりすぎて、「単純化」や「わかりやすさ」とは逆の方向へいってしまっていたのではないか。経営幹部が決算書をわからないと、問題共有ができなくなってしまう。


Act7 人生を誰かに管理されないための管理会計
・線でどれだけのプラス・マイナスがあったか、その結果、点がどれだけ増加・現象したかの動きを表すのが会計。逆に言うと「動かないものを表現する」ことがすごく苦手である。


Act8 あとは楽しんで数字に「慣れる」だけ!
・数字の強さとは、2つの意味があるといえる。①ルールや仕組みを知っている、②金額について感覚を持っている。



【感想&気づき】
お薦め度:★★★(5段階評価)
著者は、会計というものをわかりやすく伝えるため、落語家とコラボレーションしたセミナー等、一風かわった取り組みを展開している。タイトルの面白さもあり、読んでみたが、とても読み易い本であった。
今回、私が印象に残ったのは2点。自分にもぴったり当てはまることであるが、競馬新聞が読めるというように、読み手が興味・好奇心があるかどうかは、数字を理解する上では重要であるということ。
もう1つは、全ての数字は「点か線」で表せるという概念。
あまり数字に対して苦手意識はない方だが、ちょっと面倒くさいなと感じるようなときは、違った側面から興味・好奇心を持つようにすることを心がけていきたい。
また、時として数字を結果としての点だけでとらえがちであるが、その背景にある線の部分であったり、他の点との関わりというものについて根気強く考察していくということを忘れてはいけないと感じた。



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基本情報

日本実業出版社 − 田中 靖浩著

投稿者

smile-coach

最終更新

2008-08-06 07:28:04
 

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