さがしものは何ですか?

【内容】
「はじめに」では、以下のように書かれている。
・物事が長続きすることや、すぐに挫折してしまうことと、あなたの「意志」とは、何の関係もありません。
本書では、「行動科学」という人間の「行動」そのものに焦点を絞った研究をベースとしたノウハウを紹介している。
ポイントは2つあり、「①ある行動を殖やす」、「②ある行動を減らす」ということ。
以下に各章の主な内容、印象に残った点を挙げる。


第1章 あ～あ、やっぱり続かない…
・具体的に続かない事例として、①英会話学習、②ダイエット、③禁煙、④整理整頓、⑤日記が短い話として書かれている。（最後の第6章では、それぞれのケースで続けられたエピソードが記載されている。）


第2章 「続かない理由」はここにある
・続かない理由は2つある。①やり方がわからない、②やり方はわかっているが、「継続の仕方」がわからない場合。
・物事が続かない人、やり遂げられない人は、結果として他人からの評価を下げ、信頼を失っていく。自分に自信がなくなり、何を始めても「また挫折するかもしれない」と考えるようになる。
・物事を継続できないのは、「行動に焦点を当てていないから続かない」ということに尽きる。
・継続したいと思っている行動には2つのパターンがある。
①英会話学習や筋力トレーニングを継続させたいというような「不足行動を増やす」というパターン
②禁煙やダイエットで過食を防ぐなどの「過剰行動を減らす」というパターン
・不足行動を増やしにくい理由は、「すぐに成果を確認できない」ということ。また、誘惑によって邪魔され易いライバル行動に負けてしまうから。
・過剰行動が減らない理由は、その過剰行動が「自分で格別な努力をしなくても簡単に継続できてしまう」から。


第3章 行動に着目すれば、物事は簡単に継続できる！
・継続のための基本は2つ。①ターゲット行動の発生をコントロールする。②ターゲット行動を邪魔するライバル行動の発生をコントロールするということ。
・ターゲット行動の発生を増やす3つのポイントは、①行動のヘルプ（補助）を作る、②動機づけ条件を作る、③行動のハードルを低くする。
・ターゲット行動の発生を減らすポイントはその逆で、①行動のヘルプ（補助）を取り除く、②動機づけ条件を取り除く、③行動のハードルを高くする。


第4章 ステップで解説！続ける技術を身につけよう！
ステップ1：その行動を継続すべきかどうかを決定する
ステップ2：どの行動をターゲットとしたいかを決める
ステップ3：ゴールを設定し、まわりに公開する
ステップ4：メジャーメント
ステップ5：チェック


第5章 続けるためのちょっとしたコツ
・続けるためのコツは、3つ。①行動コミットメント（契約書）を作る、②結果だけでなくプロセスについてのフィードバックを行う、③サポーターによる援助を準備する。


第6章 行動科学で続けられた～第1章の登場人物たちは～
・第1章の5つのエピソードが、それぞれ「継続」を成し遂げていく形で書かれている。


【感想＆気づき】
お薦め度：★★★（5段階評価）
何事でも、「続ける」ということは大変だ。やはり、好きなこと、楽しいことは続け易いものの、ちょっとでも大変なことがあると、ついつい避けてしまったり、途中でやめてしまったりしがちである。
私自身、続けられないものもあるものの、こういった読書メールであったり、早起きであったり、「継続」は得意な方だと思い、自分自身にも言い聞かせている。
この本を読んで、それでも続けられないでいる行動をどうやったら「続ける」ことができるようになるのかを具体的に考えてみたいと思った。一番続かないのが「運動」。
今年は、少しずつでもいいので体を動かす「習慣」を構築していきたい。



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Smile-coach

フォレスト出版 − 石田 淳著

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2008-08-06 07:27:22