さがしものは何ですか?

【内容】
本書では、プレイング・マネージャーのためのコーチング術を、事例を交えてわかりやすく述べている。以下に、各章毎のポイント、印象に残った点をまとめる。


第1章 プレイング・マネージャーが直面すること～ある営業マン山口智夫の奮闘記Ⅰ～
・ここでは、ある営業マンが、いきなりプレイングマネージャーに任命されたものの、自分の仕事も忙しい上、初めてのマネジメントということで、実力を出せないままに降格されてしまうケースが書かれている。


第2章 コーチングでチームをマネジメント～ある営業マン山口智夫の奮闘記Ⅱ～
・自分ができることが、相手もできて当然だとは思わないこと。
・失敗を糧にする。そのためには経験の振り返りが不可欠。
・コーチングにも戦略が必要。視点を変えてあげられるのも、コーチにとっては大切なこと。
・自身がプレイヤーとして圧倒的な成績を上げていると、マネージャーとしての説得力が増す。
・能力を発揮する際の最大の障害は、自分の可能性に対する固定観念であり、先入観である。


第3章 あなたのプレイヤー度・マネージャー度を診断する
・ここでは、質問が用意されており、それに答えることによって、以下の5つのタイプが診断される。
①PP型：プレイヤー度が非常に高い
②PM型：プレイヤー度がかなり高い
③B型：プレイングマネージャーらしいバランス
④MP型：マネージャー度がかなり高い
⑤MM型：マネージャー度が非常に高い。


第4章 プレイング・マネージャーのメリットとデメリット
・プレイング・マネージャーのメリットは6点。
①高い指導力
②部下と共感しあえる
③判断のスピードが速い
④現場の状況に則した戦略が実行できる
⑤人選の納得性が高まる
⑥人件費が抑えられる。
・デメリットは7点。
①忙しい
②部下指導が難しい
③部下に対してライバル意識を感じる
④他部門との協調が難しい
⑤マネージャーとしてのコンピテンシーを学ぶ必要がある
⑥緊急時につかまりにくい
⑦プレイヤーの実績が下がると指導力も下がる。


第5章 プレイング・マネージャーのためにできること
・時間をマネジメントすることが重要。1週間を168時間と考え、その配分を考える。
・ストレスをマネジメントすることが重要。


第6章 プレイング・マネージャー相談室
・具体的な各相談に対するポイントを解説している。
・部下にどこまで仕事を任せるかも、プレイング・マネージャーの大きな問題である。



【感想＆気づき】
お薦め度：★★★★（5段階評価）
プレイング・マネージャーというと、プロ野球の古田監督を思い浮かべる人が多いのだろうか。
私は、実はこのプレイング・マネージャーという響きにあこがれている。時には、みずからが先頭にたって仕事をし、リーダーシップを発揮する。時には、チームとして最大限の効果を発揮するためにマネジメントとしての役割に徹する。
本書では、具体的事例と合わせて、留意していかなければいけないポイントが分かり易くまとめられていた。
ちなみに、私のプレイヤー度・マネージャー度の診断はB型。いまの考え方であれば、プレイング・マネージャーらしいバランスらしい。今後は、自分のなりたいプレイング・マネージャー像をより具体化していき、そこにむけて近づけるよう精進していくことが必要なのだろう。



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Smile-coach

PHP研究所 − 本間 正人著

smile-coach

2008-08-05 08:19:26